遠藤暁のブログ

青年海外協力隊に関することを中心に、海外で感じたことや自分の思いなどを発信するブログです。

言語を習得するには、その言語が話されている国に行くだけでは不十分

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こんにちは。遠藤暁(@str_se)です。

 

英語やスペイン語など、日本語以外の言語を勉強したいと思っているひとはたくさんいると思います。

 

・仕事で使うから

・趣味で勉強したいから

・旅行のときに話せると便利だから

 

言語を勉強する理由は人それぞれですよね。

 

そしてその言語を習得するための手段として、その言語が話されている国へいってしばらく滞在するという方法があります。

 

英語を勉強したかったら英語が話されている国へ、スペイン語を勉強したかったらスペイン語が話されている国にいく。

 

語学留学として海外へいくのも、その言語にたくさん触れることによって上達が早まると考えるからでしょう。

 

結論からいうと、学びたい言語が話されている国にいくだけでは、いつまでも話せるようにはなりません。

 

ぼくも青年海外協力隊としてボリビアに来て10ヶ月が経ち、毎日スペイン語を使って生活しています。

 

でも満足のいくレベルで話せるかというと、まだまだ全然無理。

 

その理由を少し考えてみたので、共有しておきます。

 

そもそも「話せる」という言葉の定義は?

 

・英語を「話せる」

スペイン語を「話せる」

 

この「話せる」というのは、どの程度のレベルの会話力のことをいうのか。

 

その定義なんて人それぞれです。

 

ですがこの記事において「話せる」とは、日常会話レベルではなく、もう少し上のレベルに設定しておきます。

 

ぼくが協力隊として活動しているように、自分の専門とする職業や仕事ができるレベルと定義しておきましょう。

 

割と高いレベルまで到達することを仮定して、この記事を書いていきます。

 

 

海外にいって満足してしまうとそこで終わる

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他の言語を話せるようになりたいと思ったときに、どうやって勉強しようかを考えますよね。

 

すると必ずでてくるのが「とりあえず海外に行こう!」という考え。

 

英語を話せるようになりたいから、英語が話されている国にいく。

スペイン語を話せるようになりたいから、スペイン語が話されている国にいく。

 

この「学びたい言語が話されている国にいく」ということ自体は間違ってはいません。

むしろそういった環境に飛び込んでしまうことはいいことですよね。

 

その言葉を使わざるを得ない環境に身を置くことで、レベルアップできると考えるのは自然なことです。

 

でも海外へいっただけで満足していては、いつまで経っても話せるレベルにはなりません。 

必要最低限の挨拶や会話が出来る程度で留まってしまいます。

 

ではなぜ海外へ行くだけでは、高い語学レベルまで到達できないのでしょうか。

 

 

0〜5へのレベルアップより、5〜10のレベルアップの方が難しい

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基本的にどんなことにも当てはまりますが、0〜10までのレベルがあったとして、0〜5へレベルアップするよりも5〜10にレベルアップする方が圧倒的に難易度は高いですよね。

 

100点満点のテストでちょっと苦手な教科でも、50点はちょっと頑張ればとれる。

でも満点をとるのは本当に難しいし、80点や90点だって簡単じゃありません。

 

これを「海外へ行くと話せるようになる」というケースに当てはめてみると、確かに海外に「行くだけ」で、Lv.3や4くらいまでならなんとか到達できます。

そこまで大した勉強はしなくても、です。

 

学びたい言語がLv.1の状態で海外に行くと、そこからLv.3とかLv.4まではすんなりレベルアップは可能。

元々のレベルが低いので、伸び代しかないからですね。

 

ですがこの記事の最初にも書いたように、「話せる」という基準を「仕事ができるレベル」と定義すると、海外へ行くだけではそのレベルまで到達するのは難しいです。

 

Lv.3やLv.4からLv.6Lv.7Lv.8まで成長するのは、もう海外に「いるだけ」では不十分。

このレベルアップにおいては、日常生活ではあまり使わないような単語や表現も必要になってくるからです。

 

海外に行くだけで身につくレベルとは、必要最低限の日常会話程度のものでしかありません。

 

 

海外へ行っても「勉強する時間」は絶対に必要

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もう一度言いますが、海外へ行ってただ生活するだけでは言語を「話せる」というレベルまでは到達できません。

 

では高いレベルに到達するためにはなにをしないといけないのか。

 

答えは明確で、海外にいながらも自分で勉強し続けることです。

 

単語や表現を覚えたり、新聞などで文章を毎日読んだり、ラジオを毎日聞いたり。

話せるレベルまで到達するには、やはり膨大な量のインプットが必要。

 

そう思うのは、ぼくが現にそう感じているからです。

 

ボリビアスペイン語を使って生活してもう10ヶ月が経ちます。

しかし自分のスペイン語のレベルは、10段階のうち5くらい

 

日常生活で困ることはありませんし、サッカーの指導も問題なくできる。

 

でも早口なひとが喋る言葉は、ほとんど聞き取れません。

新聞を読んでも、半分理解できるかどうか。

同僚と雑談すると、理解できるのは半分程度。

 

現地に10ヶ月住んで、このレベルです。

ぼくの語学のセンスがないだけなのかもしれませんが、そこは置いておきましょう。

 

10ヶ月住んでこのレベルなので、新しい言語を勉強しようとしたときに

 

「半年くらい海外に行けば話せるようになるでしょ!」

 

という類のセリフがどれだけ甘ったれているか、理解して頂けたでしょうか。

 

自分で勉強時間を確保せずただ海外で半年生活するだけなら、語学レベルの上達はほとんど望めません。

 

本気で言語が話せるレベルに到達したいなら、自分で膨大な量のインプットをする覚悟が必要です。

 

 

でも海外へ行けるなら、行ったほうがいい

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とはいえ、海外に行ける環境にあるなら行った方がいいです。絶対に。

学びたい言語にどっぷり浸かれる環境いることは、話せるレベルに到達するために必要だと思うので。

 

でもその環境に「いるだけ」で満足せず、自分での勉強もコツコツやっていくこと。

 

話せるようになりたい言語が話されている国に行き、そこで生活をして、なおかつ毎日自分で3時間くらいその言語の勉強をする。

 

これを2、3年ほど続ければ、ようやく「話せる」レベルに到達できるんじゃないかなと思います。

 

言語を習得するのって、それくらい大変なことなんです。

 

23年日本語を使って生きてきたぼくでさえ、まだ知らない日本語の単語もあるんですから。 

みなさんも時々「これどういう意味?」っていう日本語の単語や漢字に出会うことありますよね。

 

20年以上日本語を使っているのに、わからない日本語があるわけです。

 

そう考えたら、他の言語の習得がどれだけ難しくてどれだけ時間が必要なのか、イメージがつくはず。

 

言語を話せるようになるには、生半可な覚悟じゃ無理ですよ。

 

少なくとも「海外に行けば話せるようになるになるでしょ!」と考えている軽い気持ちの人たちは、永遠に話せるようになることはないでしょう。

 

生半可な覚悟では、言語を話せるようにはなりません。

 

10ヶ月スペイン語を使って生活して、強く感じていることでした。